キャリア教育コーディネーターの荒川です。
今回の記事では、高校生の採用を考えている企業様、高校生のインターンシップを受け入れて社内を活性化したい企業様、地域貢献を考えている企業様、社員育成を考えている企業様へ、高校生のインターンシップを受け入れる体制づくりにコーディネーターを活用するメリットをまとめてみました。
企業のインターンシップ受け入れの際の負担や悩みのある、中小企業の経営者、人事/総務担当者、研修担当者、高校生対象の教育機関の方にインターンシップ(教育プログラム)の実施のパートナーとし教育コーディネーターの活用を考えていただけたらと思います。
【その1】インターンシップの全体像がつかめる
高校・企業・高校生の動き(スケジュール)がそれぞれあります。高校によって体制などは違いますが、どの先生と連絡すればいいのか(進路指導・インターンシップ・キャリア教育担当)や生徒の募集の時期・事前学習の時期などはコーディネーターが把握しているポイントです。インターンシップは、学校・企業の双方が関わるプログラムですのでより効果的に推進するために全体像を把握しているコーディネーターを活用してくださればと思います。
企業の質問で多い項目として
・インターンシップの協力はいつすればいい?
→学校によって違いますが、ほとんどの生徒が夏休みを利用してインターンシップ体験をします。夏休みの実施に向けてになりますと、5月ぐらいから連絡し、6月にはプログラム内容を決めておくのがベストです。
・プログラム内容はどんな内容にすればいい?
→企業で実際やっている業務を体験するのが一番です。その中に社長/若手社員との交流などを入れて大人が何のために働いているのかなどの話を入れるとこれから社会にでる高校生にとって「働く」こと「将来」を意識できる時間になリます。
・何日ぐらいのインターンシップを実施しているか?
→学校によって違いますが、高校生で一番多いのは3日程度です。生徒の希望など考慮して1日〜4日のアレンジをすることもあります。
活用メリット:全体のスケジュールを把握していますので、どのタイミングまでに準備をしておけばいいのかを学校・御社に合わせてスケジュールを考えます。
【その2】学校・生徒の現状と課題が理解できる
高校生は、学校生活や将来に向けていろいろ考える時期です。働く大人や企業が大切にしている考え方や、仕事の体験を知ることで可能性や視野が広がっていきます。
学校や生徒の現状や課題などを把握し、多忙の先生との関係性・学校との協力体制が作れるのが理想です。
・生徒の現状についてどうですか?
→学校や生徒によって違いますが、働くことや将来の不安を抱えている生徒が多いです。
そのために、インターンシップに行って実際の企業を見てみたいという要望があります。
・事前にコミュニケーションは取れますか?
→事前に生徒本人と直接コミュニケーションをとることは難しいので、インターンシップ期間の間に生徒と話す時間をとってもらえたらと思います。(学校によって、事前訪問という形で企業に訪問する学校もあります)
・高卒の就職活動について?
→高校3年生の7月下旬に求人票の閲覧が始まります。その後、企業決定、履歴書作成、面接練習をし9月の採用試験に望みます。
活用メリット:学校の先生との関係性や高校の現状を理解しているのがキャリア教育コーディネーターの強みです。高校生の現状についてや、事前訪問時などについてもお尋ねくださいませ。
【その3】インターンシップの受け入れの体制が整う
インターンシップの受け入れは担当者だけでは対応できなくなります。
現場の方へ共有や確認などが必要になってくるからです。
なんのためにインターンシップを受け入れるのかを確認し、継続的に社内の協力体制をつくっておくことが必要となります。
活用メリット:インターンシップを推進するためにチェック項目(受け入れ検討時期に必要なこと・受け入れ実施直前の確認・実施中/実施後)を確認し必要な社内研修も担当します。
まとめ
企業にとってインターンシップ受け入れに疑問や不安もあるかと思います。
受け入れをすることは企業にとっても負担があります。
無用な負担を軽減することで継続的な実施が可能になってきます。
今後、企業が学校との関係構築をはかり、次世代育成を考えていくことは、産業の担い手を育てていくこと、人を大切にする企業こそが魅力的な企業として選ばれ長期的な採用活動にも繋がってくると感じます。インターンシップ生を受け入れ価値を高めていくための効果的なサポートをさせていただけたらと思います。
最後に
学校や先生のニーズによって、企業開拓・マッチング・企業訪問・生徒同行などをし、学校や企業の現状や課題などと向き合ってきました。
また、開拓した企業のプログラム開発/設計や、インターンシップ受け入れ時の社員研修、高校生と若手社員との交流の「場」のファシリテートなどを実施し、高校生インターンシップは「学校では体感できない企業の現場に触れる」ることは、生徒にとって「働くイメージができる」「視野が広がる」貴重な経験です。
キャリア教育コーディネーターとしては、どんな企業と関係性をつくり・インターンシップをどんな内容にするかを大切にしています。
今後、キャリフラワー は当たり前に企業がインターンシップで高校生を受け入れることができる状態をめざしています。
以上、・《企業:活用編》高校生インターンシッップ/キャリア教育コーディネーターを活用するメリットをお伝えしました。
今後の参考にしていただけたら幸いです。
※インターンシップの導入や教育プログラムに関心のある企業様は、下記のお問い合わせフォームからお願いいたします。
作成者:荒川 由規
キャリア教育コーディネーター/国家資格キャリアコンサルタント/ キャリアコーチ
人生の花を咲かせようをテーマに一人ひとりの個性や可能性を引き出し成長する場を創る
小学生から大学生までのキャリア教育(インターンシップ)のプログラム開発・コーディネート全般を担当。また、先生、子育て世代向けのコーチングも実施しております。
兵庫教育大学 キャリア教育実践プログラム開発 非常勤講師(2016〜2018)
園田学園女子大学 キャリア教育プログラム開発 「つながりプロジェクト」非常勤講師