キャリア教育コーディネーターの荒川です。
これからの時代に必要な職業は?「なくなる職業」はどんな職業?など話題にされることが増えました。
これからの時代は「人に関わる仕事」「その人らしさ」や、「企業の魅力」を「引き出す/繋げる」仕事に価値があります。
今回はキャリアに関わる仕事として「キャリア教育コーディネーター」の仕事をお伝えします。
(企業からの仕事の依頼をもとにまとめています。)
企業や学校・保護者の方にキャリア教育・キャリア教育コーディネーターの仕事に興味を持ってもらえたらと思います。
※キャリア教育とは
「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す教育」
(平成23年1月、中央教育審議協議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方いついて(答申))
【仕事1】企業に合わせたプログラム開発
企業・社員さんの魅力を引き出す時間を大切にしています。
そのために会社の役割、社員さんの日々の仕事、商品の魅力などを見つめ直していただきます。
昔の苦労話(失敗談や成功談)。辛い時期の気持ちや乗り越えかた。小さい時の夢などについてもお話いただきます。
また、今後の方向性や社員さんの夢なども聞き、企業だけではなく、そこにいる社員さんの魅力を最大限引きだします。
「このプログラムの時間で何を伝えたいのか?」「どんな力をつけてもらいたいのか?」
終わったあとに「どんな状態になって欲しいのか」を考えワークシートに記入いただきます。
誰に伝えるかという所を大切にし確認します。
その後、伝え方として専門用語が難しくないか、順番はこの順番でいいのか、ワークを入れる場所や声かけするタイミングなどをお伝えします。
ワークシートも楽しんで取り組んでもらえるような内容や時間配分などを設計します。
強み
対象となる子どもたちの学びを大切にする視点を持ち、関係先との役割などを考えた計画書を作成できます。
【仕事2】授業(イベント)の進行管理
当日の授業(イベント)の進行管理などを担当します。企業の社員(講師の方)が集中できるようにリハーサルでの調整、時間配分の確認、関わる子ども(生徒・学生)の様子などを伝えます。
時間が足りなくなってしまわないように、進行管理や、生徒・学生からの質問などの対応。
生徒・学生の意見の引き出しなどを考えファシリテートします。
強み
学校での授業、イベント(地域・インターンシップ)などの運営などの経験から成長段階に合わせて判断し行動をします。
【仕事3】交流の場づくり(橋渡し役)
企業と関わる子ども(生徒・学生)の交流の場をサポートをします。
仕事について、大学進学について、就職活動についての質問や相談も関わる子ども(生徒・学生)によって違ってきます。
質問への答え、興味を持ってもらった商品への解答で、お互いを知る時間のサポートをします。
キャリア教育コーディネーターの仕事は
・「今」と「社会」をつなぎ、「学校・生徒」と「企業・地域」をつなぐ橋渡し役をすること。
・学びの環境がよくなる機会を創り、「場」をコーディネートすること
強み
学校教育の知識があり、多くの授業プログラムを実施、経験しています。
まとめ
「キャリア教育コーディネーター」の仕事は、キャリア教育を通して、子どもと大人の学びを考え、「今」と「社会・将来」・「学校・生徒」と「企業・地域」をつなぐ橋渡し役の存在です。
学校や企業に合わせ、プログラムを考えコーディネートする仕事は「人」にしかできない仕事です。
以上、これからの時代に必要な職業としてキャリア教育コーディネーターの仕事をお伝えしました。
今後の参考にしていただけたら幸いです。
最後に
今までのキャリアの積み重ねが人生を創り、今と未来を繋げています。
成長には、「出会い」や「チャレンジする場」が重要です。
人生を楽しみ自分らしく「生きる」こと「望む未来」を実現することが子どもたちの将来への夢や希望につながります。
一人でも多くの人や企業が、「生き方」「あり方」を考え、価値ある時間で次世代の未来に繋げて欲しいと思います。
企業のプログラム開発/コーディネート・研修・インターンシップのご相談がありましたら下記よりお問い合わせください。
作成者:荒川 由規
キャリア教育コーディネーター/キャリアコーチ
国家資格キャリアコンサルタント
人生の花を咲かせようをテーマに一人ひとりの個性や可能性を引き出し成長する場を創る。小学生から大学生までのキャリア教育(インターンシップ)のプログラム開発・コーディネート全般を担当。
兵庫教育大学 キャリア教育実践プログラム開発 非常勤講師
園田学園女子 大学キャリア教育プログラム開発「つながりプロジェクト」 非常勤講師
大阪成蹊大学 学外連携PBL /キャリアデザイン2 非常勤講師
帝塚山学院大学 キャリアデザインⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ プロジェクト型インターンシップ 担当