キャリア教育コーディネーターの荒川です。
高校生インターンシップは「学校では体感できない企業の現場に触れる」、生徒にとって「働くイメージができる」「視野が広がる」機会として、学校では得られない貴重な経験ができます。
インターンシップを効果的にするには企業との関係性がとても大切です。
そんな中、企業からインターンシップ生を受け入れたいがどうすればいいのか?などの質問を受けることが多くなりました。
今回の記事では企業からの質問が多い内容を入れ、高校生インターンシップの受け入れをするためにどうすればいいのか?をまとめてみました。
高校生インターンシップ受け入れの第一歩として参考にしていただけたらと思います。
【その1】受け入れるにはどうしたらいいの?
高校によって体勢は違いますが、進路指導(インターンシップ・キャリア教育)担当へ連絡をとって下さい。また、高校生のインターンシップを支援している行政・コーディネート機関にお尋ねいただくといろんな高校の現状などが確認できます。
受け入れる時の確認事項といしては、下記を聞いてください。
・インターンシップを実施しているか?
・企業の数は足りてるか?
・どれぐらいの生徒が参加しているか?
・どんな企業を求めているか?
・何日ぐらいのインターンシップを実施しているか?
・どんな申し込みが必要か?
ポイント:夏休みの期間のインターンシップが多いので、5月ぐらいまでにコンタクトとる
【その2】高校生へのプログラムどんなものがいい?
今後学校生活や将来に向けていろいろ考える時期の高校生です。働く大人や企業が大切にしている考え方や、仕事の体験を入れるのが理想です。
・企業にとって大切にしていること
・事業内容の説明
・工場見学(現場見学)
・企業の課題・提案
・若手社員の仕事に対する考え方
ポイント:若手社員さんとの交流など入れるとお互いにとって学びの時間になります。
※製造業・建設業などの場合は安全管理などを内容に入れて下さい
コーディネーター事例紹介
若手社員さんとインターンシップ生との交流の時間をコーディネートしました。
どんなことをしたかというと、若手社員さんとインターン生がチームを組み、こちらが出したクイズに答えるという時間を創りました。
インターン生が2名いたので2チーム対抗です。
いかにチームで相談しながら答えを導きだすか、そしてどちらが発表するかを決めたりする時間に若手社員さんのサポートが必要になります。
企業の社員さんは、高校生より社会に出て知っていることも多くあるので、その辺りをうまく内容に入れる仕掛けをします。
上司に当たる社員さんも見学したり、発表(アドバイス)する時間をとりました。
とても盛り上がる時間になります。その時間のあとそのまま何日間のインターンシップの振り返りの時間に繋げます。
インターン生からの学びや気づきを知ること、企業からも受け入れての感想などを聞くことにより、学び合いの場ができます。
【その3】インターンシップ/体験活動保険はどうなっていますか?
高校によって違いますが、あらかじめインターンシップにも適用できる学校保険に加入しています。また、学校で改めてインターンシップ・ボランティア等体験活動保険http://www.sansinchuoukai.or.jp/a/ji/pdf/internship_pamphlet2017_shousai.pdfとして一人250円の保険にインターンシップに行く前に学校側が加入することもあります。
ポイント:インターンシップ支援・コーディネート団体など保険を負担してくれるところもあります。保険の種類や内容も学校によって違うので事前にしっかり確認しておきましょう。
※弊社は企業や学校・生徒に安心してインターンシップに参加してもらえるように加入
内容①傷害保険②賠償責任保険
適用する保険内容
①傷害保険
死亡・後遺傷害 | 1,500万円 |
入院 | 6,000円 |
通院 | 1日4000円 |
※死亡の場合:事故の日からその日を含めて180日以内にケガが素で亡くなられた場合に死亡・後遺傷害の保険金全額支払い
※後遺傷害の場合:事故の日からその日を含めて180日以内にケガが素で後遺傷害が生じたとき、その程度に応じて死亡・後遺傷害契約金額の4%から100%支払い
※入院の場合:医師の治療を受けて、事故の日からその日を含めて180日いないの入院(入院に準じた状態を含む)の日数に対して支払い
②賠償責任保険
第三者に身体障害や財損壊を与えた場合に、法律上の賠償責任を負担することによって被る損害を保険金として支払われる
対人対物共通 | 2億円 |
インターンシップコーディネート団体:NPO法人JAEの場合
まとめ
インターンシップの受け入れに対して疑問や不安もあるかと思います。
今後、学校側からの依頼も考え、企業にとっても次世代育成を考えインターンシップ生を受け入れることは企業の価値を高める機会になると思います。
今後価値あるプログラムを提供するための一歩として質問が多い内容をまとめてみました。
次回は受け入れの進め方を記事にしたい思います。
以上、《企業:質問編》高校生インターンシップを受け入れるにはどうしたらいいの?をお伝えしました。
今後の参考にしていただけたら幸いです。
最後に
キャリフラワーでは、未来を担う人財育成を応援しています。
企業がインターンシップを受け入れ、高校生が将来を決めるきっかけにインターンシップに行くことが当たり前になるよう鋭意努力していきます。
インターンシップを受け入れたい企業の方、学校でインターンシップの事前学習等のご相談がありましたら下記よりお問い合わせください。
作成者:荒川 由規
キャリア教育コーディネーター/コーチ
人生の花を咲かせようをテーマに一人ひとりの個性や可能性を引き出し成長する場を創る
小学生から大学生までのキャリア教育(インターンシップ)のプログラム開発・コーディネート全般を担当。
兵庫教育大学 キャリア教育実践プログラム開発 非常勤講師
園田学園女子大学 キャリア教育プログラム開発「つながりプロジェクト」非常勤講師