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【子育て:夢】夢のある子どもに育てる3つの方法

キャリア教育コーディネーターの荒川です。

あなたは、子どもに夢がないと心配に思っていませんか?

もしかしたら、あなたがそう感じているだけかもしれません。子どもは夢があっても伝える環境がない。また今は気付くことができていないだけで心の中ではこうなりたいという夢をみんな持っていると思います。

私はキャリア教育コーディネーターとして、小中学校50校以上、2000人以上の子どもたちに夢について話し、夢を描く応援をしてきました。

はじめは夢について発言できなかった子どもたちも授業の終わりに「こういう人になりたい」や「こんな仕事につきたい」と発表する子どもたちがとても多くなります。

子どもたちの語る夢を聞いていると、こちらまでワクワクし気持ちが前向きになり元気をもらえます。「夢」を描くことはまわりの大人も明るくするようなエネルギーがあると私は感じています。

また、私自身も子育てを通して学び気づいた事もたくさんあります。子どもから教えられることもたくさんあります。そんな我が家のエピソードも踏まえて子育て中の方へ「夢のある子どもに育てる3つの方法(心がけ)」を記事にしてみました。

子育ての参考にしていただければと思います。    

【その1】「無理」という思い込みをとろう

「無理」「できない」という言葉は、子どもの選択肢を狭めやる気をなくす一番言ってはいけない言葉だと思います。

無意識に「無理」などの言葉を言ってはいませんか?

まずお父さん・お母さんが「無理」「できない」という言葉を「できる」「あなたならできる」という可能性を広げる言葉にする事が大切です。

我が家のエピソード

娘が2歳8ヶ月の時に乗っていた自転車のコマを取ってほしいとお願いしてきました。娘の身長は小さく同じ年の平均身長の90センチもありませんでした。

まだ、小さいという事と、まわりの環境からコマなしで自転車に乗れるのは無理だと判断し、まだ「はやい」「できない」「あぶない」を繰り返し、娘がお願いしてくるたびに繰り返し同じこと伝えていました。

コマなしの自転車に乗るタイミングが6歳ぐらいからのイメージもあったことと、親としてはコマを取ってまたできないとコマをつける手間も考えていました。(長女で経験)何回も「大丈夫」「できる」という娘に「じゃあ3歳になったら取ってあげる」と約束し、コマを取ってほしいアピールを切り抜けていました。

そして、3歳になった次の日に約束どおりコマをとり自転車を渡したところまったく親のサポートなく、5分もしないうちにスーっと自転車に乗ったのです。

その光景にびっくりするのと同時に、娘がとっても嬉しそうに自転車に乗っていること、あまりにも小さい娘が自転車に乗っている光景が面白く家族で大笑いをしてしまいました。

そのあと主人と、コマを取ってほしいとしつこく言ってた時もきっと乗れていたのだということ、3歳上の姉やお友達との遊びを通して様々な事を自分で学んでいたのが大きいだろうと話しました。

その出来事はまわりの環境や身長を理由に「無理だ」と決めつけていたことに対して反省し親としても学んだ日になりました。

それからは「無理」と決めつけずに、しっかり内容や状況を判断した上で「やりたい」ということに対して「できる」「あなたならできる」という風に可能性を広げる言葉かけに変えました。

 

【その2】好きな事から「その子らしさ」をたくさん知ろう

子どもの好きなことや興味を持っていることなど、「その子らしさ」を「知る」ことに意識を向けてください。

好きな事・好きなもの・欲しいもの・得意なこと・やってみたいことの5項目で話たり書いたりする時間をとってほしいと思います。(まずはできる項目からで大丈夫です)

子どもさんと一緒に時間を決めて書いていくといいかと思います。

兄弟がいれば一緒に2分間でどちらがたくさん書けるかな?のようにルールを決めてゲームみたいにすると楽しんで取り組めるかと思います。

紙はカレンダーの裏やコピー用紙等で大丈夫です。

我が家のエピソード

家族旅行に行く時は、みんなで企画します。興味のあること、やってみたいことを知る時間をこのワークを活用して作ります。

興味のあること、やってみたいことをリビングのテーブルでポストイットに書いてもらったり、または裏紙などに直接書き込んだりしています。出てきたアイデアは家族みんなが見るトイレの中や廊下の壁に貼っていたりします。(絶対に見る場所)

もちろん子どもだけじゃなく私も主人も書きます。どんな旅にしたいのか、何を求めているのか、何に興味をもっているのかが確認できると同時にその旅そのものが自分たちのアイデアを出した場所や内容だったりするので楽しさや発見、興味も倍増します。

【その3】本物と接しよう

②の好きなことや興味があることなどお子さんの「その子らしさ」を知ったあとは、お子さんにたくさんの「本物」と出会うきっかけをつくってあげてください。実際にその世界で活躍している「本物」の職業人の話を聞いたり、作品を見たりできたらいいですね。例えばサッカーが好きな子には一緒にJリーグの観戦に行ったり、ファン感謝デイなどでプロ選手の近くに行ける機会などをもつことが出来ればいいですね。また、絵を描くことや物を作るのが好きな子には、作品をつくることができる教室などにいってみる時間をつくってみましょう。

お父さんお母さんも一緒に楽しみ、子どもの好きを知る時間を大切にしましょう。

本物との出会いが自分だけの夢を見つける近道になります。

我が家のエピソード

私は自分の仕事を伝えています。主に小中学生の授業で実施するアイスブレイクを一緒にしたり、仕事中の写真や映像でイメージをしてもらいます。親が仕事をしている風景や内容を聞くことは、子どもにとっても嬉しいことです。なぜなら知らなかった世界・気づかなかった親の一面が見えるからです。家庭で接する時と仕事をしている時のお父さん・お母さんの表情や服装などは違いませんか?まず別の一面や世界をみることで子どもの視野はぐんと広がります。さらに「なぜ仕事をしているのか」、「何を大切にして人と接しているのか」などを伝えることで、子どもの将来のイメージや夢に繋がったりします。娘の将来の夢は先生になることなので、私との共通の話が増えます。仕事を知ってもらうことで、仕事の相談などもできます。子どもの素直な意見やアドバイスなどは、私の学びにもなっています。仕事の話をしてからは、将来や夢についての話が増え、子ども自身も夢をたくさん語るようになりました。お父さん・お母さんの仕事のやりがいや失敗談を話すことは、今日からでもできる一番みじかな「本物と接しよう」だと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?以上。「夢のある子どもに育てる3つの方法」をお伝えいたしました。お子さんの夢は大きければ大きいほどいい!に間違いはありません。なぜなら大きい夢の途中にたくさんの可能性やきっかけが眠っているからです。

 

 

一つお子さんに伝えてもらいたいメッセージは「夢は変わってもいい」ということ。そのメッセージを子どもに伝えることで、安心して夢を伝えられるようになります。あなたも経験があるかもしれませんが、夢は成長に合わせて変化していきます。夢がコロコロ変わることが特別なことでも恥ずかしいことでもないということをもっとお父さんお母さんが伝えていけたらいいと思います。夢を描くことができればお子さんは「今、できることは何か」を考えるようになります。そして好きなことなら、一歩一歩、夢に向かって着実に進み始めます。

 

最後に、夢のある子どもに育てる方法の最大の秘訣をお伝えします。それは、『夢を応援しあえる素敵な家族』になることです。子どもだけでなく、いくつになっても夢を描くことができます。子どもは一緒にいるお父さん・お母さんのことを見て育っています。

是非、お子さんと一緒に夢を描き、伝えあう時間をつくってみてください

 

作成者:荒川 由規(あらかわ ゆき)

キャリア教育コーディネーター/コーチ

人生の花を咲かせようをテーマに一人ひとりの個性や可能性を引き出し成長する場を創るキャリフラワーを運営。

 キャリア教育コーディネーターとして、小学生から大学生までのキャリア教育(インターンシップ)のプログラム開発・コーディネート全般を担当。また、子育て世代のお母さんを対象にコーチングを実施しています。

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