キャリア教育コーディネーターの荒川です。
インターンシップを効果的にするのには事前学習/事後学習がとても大切です。
事前学習は、①インターンシップについて知る②なんのためにインターンシップに行くのか考える③将来を意識した目標設定
の時間をとり、インターンシップを効果的にする時間(事前学習)が大切だとお伝えしました。
事後学習では、インターンシップ体験をして終わりにするのではなく、
・事前学習でたてた目標がどうだったのか
・今後の学校生活や将来にどう活かせるか
を考え、発信(アウトプット)する時間として大切です。
学んだことを文章や言葉にしてアウトプットすることが学習効果としても非常に高いです。
インターンシップの事前学習・インターンシップ先で学んだことは、発信(アウトプット)し、自分の力になったことを確認しましょう。
その時間がなければ、せっかく学んだこともすぐに忘れ、今後の生活に活かすことができずに残念なことになってしまいます。
先生やクラスメートに話す、作品(お礼の手紙・発表資料)にするための時間をとり、学びの定着のために、事後学習の時間を考えていきましょう。
今回の記事では高校生インターンシップ/事後学習で大切なこと3つをまとめてみました。
【その3】にて事後学習で使用するシートを参考に載せています。
今後の事後学習の参考にしていただけたらと思います。
目次
生徒の感想(事後アンケート抜粋) |
【その1】個人目標に対する成果を確認する
インターンシップでどんな体験をしたか、事前学習でたてた目標に対して、自分がどうだったかを振り返る時間をとります。
・どんな会社でどんな体験をしたのか?
・目的・目標にしてたことは達成できたか?
・気づいたこと・学んだこと
①ワークシートを用意しインターンシップで体験したことを記入します。
②事前学習でたてた目標を確認し、達成できたのか?達成できなかったのか?またなぜ達成できなかったのかを考えます。
③そのあと体験の中で気づいたこと・学んだことを確認します。
※企業の魅力についても考えてもらいます。
【その2】今後の学校生活や将来にいかす
③の気づいたこと・学んだことを記入したのち、今後学校生活や将来に向けてどんなチャレンジをしていきたいかを考え記入してもらいます。
学んだことをどう活かしていくのかを考えることで、すべての活動に対して前向きにとらえていきます。
【その3】手紙/発表資料を作成する
記入したワークシートを元にお世話になった企業の方へお手紙を書きます。
だれが書いても同じような文ではなく、③で記入した気づいたことや感じたことなどを入れた文章を書いていきます。
文章のうまい下手よりも相手に伝わる文章を書くことが大切です。
その後、インターンシップに行った生徒や先生に対して発表をします。
生徒一人ひとりのインターンシップでの学びを共有します。他の生徒の発表を聞いて自分の学びにもしてもらいます。
みんなの前で発表することは、とてもいい成長の機会になります。
生徒の感想(事後アンケート抜粋)
・現場に行ってまじかに見れて良かった。1日1日、少し大変でしたけど5日間めげずにやりとげて良かったです。
・製造業の仕事を体験して就職するときのいい判断材料になってよかった。
・将来や今後のことを考えさせられたのと、将来就職する時や人間関係を築くのにためになることを教えてもらって良かった。
・一生いかせる経験になったと思います。今後の人生において大きなプラスになったと思う
・とてもためになった。今回の体験をもとに自分に合う就職先を見つけたいと思う。
※事後学習/確認シート
※事後学習/確認シート 良かったらどうぞお使いください
まとめ
インターンシップを体験して満足するのではなく事後学習を実施し、インターンシップでどんな体験をしたのか、事前にたてた目標はどうだったのかを振り返り、その学びをどう学校生活にいかしていくのかが大切です。
生徒の新たな気づきを確認して、先生や生徒自身も知らなかった強みを知る時間にして下さい。
昨年は担当した社員さんから「手先が器用で覚えるのが早い」という生徒の新たな魅力を教えてもらいました。
生徒の気づきや成長を応援してくれる企業さんとの出会いも増やせていけたらと思っております。
以上、インターンシップに参加する前の事後学習で大切なことををお伝えしました。
今後の事後学習の参考にしていただけたら幸いです。
作成者:荒川 由規(あらかわ ゆき)
キャリア教育コーディネーター/コーチ
人生の花を咲かせようをテーマに一人ひとりの個性や可能性を引き出し成長する場を創るキャリフラワーを運営。
キャリア教育コーディネーターとして、小学生から大学生までのキャリア教育(インターンシップ)のプログラム開発・コーディネート全般を担当。また、先生、子育て世代向けにコーチングを実施しています。